
対面のイベントも復活し、履歴書添削や模擬面接など、個別指導の対応も23卒以上に増加。教員・キャリアセンターへの直接相談もあり、担当者は多忙を極めています。低学年からのキャリアや就職に対する意識付けも必要となるため、就活ガイダンスの時期や内容にも工夫を凝らす傾向で、講師を外部委託するケースも散見されます
<TOPICS>
・大学・短大からの入職先は大学・国公立・民間病院と均等。
・専門・高校からの入職先は民間病院が多いが、前年比では大学病院が増加
・コロナ禍で強まった地元志向は減少し、居住地域にこだわらずに病院を選ぶ傾向に
・大学・短大では併願も認める傾向が増えた。高校・専門は単願・実習病院の優先が8割近くにのぼる
入職先の病院区分、ルート区分

居住近郊への病院を希望する傾向

受験前のアクション、時期

在学中の学生から寄せられる相談

採用試験で必要と思われる項目

単願・併願の主な指導について

就職ガイダンスの内容、就活ガイダンスを実施する上で、困っていること

就活支援で工夫したこと・苦労したこと
● 学生が自ら必要だと感じ自分で考える時間を持ってほしいので、ワークショップスタイルの就職支援を試行(大学)
● 取り繕っても見透かされるので、自己受容(ありのまま今の私をそのまま素直に差し出す)を指導している(大学)
● 低学年の就職意識の向上(大学)
● 自分の気持ちと向き合うことでミスマッチを少しでも減らせるように、「なぜそう思ったのか、なぜそこがいいのか」の問いを繰り返し、学生と対話した。自分の気持ちを深掘りしてもらい、自分の言葉で自分の気持ちを伝えられるようにした(大学)
● 複数校受験の学生が多く、添削が一時的に殺到し苦労した。なかなか内定が出ない学生がおり、相談には乗るが時間がかかった(大学)
● 採用試験が夏頃で終わってしまうため、その後の受験先の選定に苦労した(大学)
● 看護師、保健師、助産師、養護教諭など、学生の志望進路に合わせた支援(大学)
● 採用試験が早まったことで単願のみでは次に受けたい病院が募集停止になっていることもあり、止むを得ず併願希望の学生には許可を出すが、結局、内定辞退となるケースが多い(大学)
● 教員が実習病院を推奨したくても薦め方に気を遣う(大学)
● 外部講師によるキャリア形成セミナーを追加した(専門)
● 個々の学生への模擬面接時間や履歴書指導などの時間の捻出(専門)
採用試験について等、病院への意見・要望
● 試験結果連絡の日時が曖昧だと複数受験の場合困るので、なるべく具体的な日時が知りたい(大学)
● 面接で重視している点、小論文テーマが知りたい。また望む人材・望まぬ人材を知りたい(大学)
● 応募書類の提出期限が2~3月とされている場合、成績証明書や卒業見込証明書が発行できないため、書類提出期限を考慮願いたい(大学)
● 採用試験が早くなり、3年生の冬までに就職ガイダンス3回、病院説明会も開催し、さらに実習もあるため3年生が多忙過ぎて気の毒に思える(大学)
● 成績が選考に影響する場合、全体成績以外で特に重視している科目や評価があれば知りたい(短大)
● 採用面接が5分程度と短い病院が多いが、どのような点を確認しているのか、教えていただきたい(短大)
● 時期・定員の明確化、専門学校卒学生採用の可能性の明記(専門)
● 離職予防のため、マッチング率を上げるために実習経験を積んで受験させたいので、採用試験は4月スタートにしてほしい(専門)
● 採用試験は土日にしていただければありがたい(専門)
● 併願希望を許可していいのか、避けてほしいのか、病院の意向を率直に知りたい(専門)
● これ以上試験が早期化すると、実習が始まったばかりで、学生自身も自分の適性がわからず、結果として就職先に対してマイナスな気持ちになりやすい(専門)
●対 象:全国の看護学校
●調査内容:2024年3月卒業の看護学生の就職
活動について
●調査方法:アンケートを郵送し、WEB・メール・
FAXにて回答受付WEBアンケート
●調査期間:2024年4月2日~2024年5月13日
●有効回答数:176校
■調査元:文化放送ナースナビ
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