🔶2025年卒看護学生[全国看護学校対象]　病院から質問への看護学校アンサー

「文化放送ナースナビ」では、年に１回、採用実績調査（病院対象）、就職活動調査（学校対象）を調査し、調査結果を発表しています。今回は、そのなかで【病院から看護学校】に寄せられた質問について、学校の就職指導担当者に回答いただきました。現場のリアルな声をお届けいたします。

Q.学校訪問を行いたいのですが、学校側が迷惑にならない、訪問に適した時期はいつ頃でしょうか？

長期休暇期間、連絡をいただければ随時受付、学校における就活の学生指導による特定期間という3パターンの回答となった。

【長期休暇期間】
●本学においては春休期間（3月）もしくは6月以降が好ましい（大学）
●学生が長期休暇になる8月と9月が一番ありがたいです（大学）
●就職、進路の担当者によって異なると思いますが、夏休みと冬休みの期間は比較的時間がとりやすいと思います。 春休みは年度末と新年度の準備があり劇的に忙しいので難しいと思います（専門）
●御連絡頂ければ日程の調節をさせて頂きます（専門）
●いつでも変わりませんよ（専門）
●本学では、看護教員と事務方で対応しています。看護教員が実習などで出払っている際には、事務方のみで対応しますので、特に希望する時期はありません（大学）
●基本的はいつでも大丈夫なのですが、来ていただく前に一度、ご連絡いいただきたいです。学校行事、実習以外にも出張などがあるため（専門）
●就職、進路の担当者によって異なると思いますが、夏休みと冬休みの期間は比較的時間がとりやすいと思います。 春休みは年度末と新年度の準備があり劇的に忙しいので難しいと思います（専門）

【随時】
●事前にご連絡いただければ、日程調整いたします（専門）
●お電話をいただいたうえで随時調整を行っています（大学）
●いつでも可能です（大学）
●特に適した時期はございませんので、一度大学までご連絡ください。 なお、学科教員との面談をご希望の場合、年間を通して講義及び臨地実習等の対応にあたっているため、ご訪問のご連絡をいただく際は、複数日程を候補にあげてください（大学）
●特に繁忙・閑散期的なものはありません。業務事情から、ご連絡をいただき互いにタイミングが合えば訪問対応は可能です（大学）
キャリア支援の部署においては、1年を通じて企業・病院様のご訪問を受け入れており、いずれの時期でも構いません。学科としては、キャリア支援担当教員個人のスケジュールによるかと思います（大学）
●病院側のご都合もお有りでしょうから、訪問適期というのは、特にありません（大学）
●大学開室日であれば、いつでも可能です。ただ、教員は実習対応等で不在にすることが多いので、職員が対応させていただきます（大学）
●病院様からの訪問につきましては、随時対応させていただいております。 病院実習や授業の関係から、教員は可能な限り同席する形としております。 ただし、病院からいただきました情報は教員と共有させていただいております（大学）
●いつでも大丈夫でございます（大学）

【その他】
●学校による思いますが、どの時期でも誰かは学内にいるので、対応できると思います。実習で不在にしている時期もあるので、事前に複数日あげていただけると助かります。また、年々就職活動が早まっているので、採用試験や就業体験など学生へのアナウンスが事前にできる時期に来ていただけると双方にとっていいと思います（大学）
●訪問の目的にもよりますが、２月と８月の時期にお願いできればと思います。２月は年度末に差しかかっているため、翌年度の採用試験に関わる情報をいただければと思います。また、８月はその年度の採用試験が落ち着き比較的来客対応がしやすく、その年度の採用試験の状況など、情報提供いただけると有難いです（短大）
●9月～12月頃（大学）
●就職にあたっては3・2月頃が学生に伝えやすい（専門）
●事前にご連絡いただけましたら日程の調整をさせていただきます。４年生の動向としまして、４～６月頃には学生の多くは内定が決定していますので、日程のご参考にしていただければと思います（大学）
●次年度の採用を目的とした訪問であれば、夏休み前 ６～７月が良いです（専門）
●５月から２月の間でかつ行事等がない日（専門）
●各校で事情は異なると思いますが、入卒時期（３月～４月上旬）と年末年始以外は、可能な日が多いです（高校）
●病院の採用試験が早まり、エントリーシート点検、小論文添削、面接練習は連日続くので、２月中旬以降と３月と４月を除いたところなら大丈夫です（大学）
●就職にあたっては2～3月頃が学生に伝えやすい（専門）

Q.新卒で美容や訪問看護の分野に就職するのは、今後の看護業界の人手不足を促進してしまうので、学生の就職指導でとめていただくことはできないでしょうか？

学校としては、先々学生のキャリアにマイナスにならないように指導はしているが、あくまで学生の意思を尊重する指導方法を取っている。どちらについても、希望する学生は少数傾向。

●本人の希望に反するため「できない」。総合病院に誘導したところで退職につながるリスクを考えるとやはり「できない」（大学）
●個人の進路選択は各個人に決めてもらいたいので就職指導として止めることは難しい。その選択をしたときにどのようなことが想像されるかを伝えることはできても、それを聞いて判断するのは学生だと考えている。自分で選択せず、大学が進路を誘導することは、学生が何かで躓いた時に「あのとき先生がああいったから」という他責になる可能性が高く、学生の人生に影響を与える懸念がある（大学）
●希望する病院や分野を決めるのは学生ですので、基本的には難しいと思います。最近は保護者の方のご意見もあるのでこちらも慎重に指導しています。美容を希望する学生がいた場合（学年で１名程度です）、本当にいいのか、受け入れ態勢や指導は充実しているか、将来的なことも見据えて決めているかなどは指導します。最終的に決定するのは学生（保護者）としています。 インターンシップや実習でいい経験をしたり、モデルとなるような看護師がいたりすると、病院への就職につながる傾向があります。病院と大学で連携を取りながら、進めていけるといいと考えます（大学）
●ごくまれに美容に進む学生はいますが、ほとんどの学生は病院等の看護師・助産師、行政保健師を目指します。また、訪問看護には現段階の学生は興味がありません。よって、本学は通常の就職指導で大丈夫かと思います（大学）
●本学でも教員の中で意見が分かれています。最後は学生の判断にお任せしています。
職業選択の自由があるため、止めることは不可能と思います。そのため、看護業界の一部において学生に対し「併願禁止」という暗黙のルールも本来はよろしくないのでは、と感じています。
そのような希望に出会ったことがない（現在本学看護学部は完成年度途中のため）ので、参考にさせていただきます（大学）
●職業選択の自由がありますので止めることはできないのですが、就職相談に来た美容志望の学生には、想定されるデメリットを説明するようにしております（大学）
●就職指導で止めることはできません。日々の講義や実習を通じて全員病院看護師を目指すという指導を行なうことで、本学では新卒美容は現在まで1名のみにとどまっています（大学）
●就職の選択につきましては、本人の希望を尊重する形になるかと思いますので、強制することは難しいかと思います。 ただし、就職相談など教員と学生が密に行っておりますので、適性も踏まえ、普段から就職などの不安の解消に努めております。 また、キャリアセンターへ相談に来た際も、丁寧に話を聞き学生の希望だけでなく、教員にも相談するよう促しております（大学）
●本学では、もともと新卒で「訪問」を志望する学生はおりません。「美容」もここ数年1名ほどいましたが、今年はすでに希望者はいなくなりました（大学）
●指導であっても、「止める」ということはなかなか難しいことです。 ただ、本学の場合、実習先の病院を含めて、看護師志望の学生はほぼ病院勤務を希望しており、結果としてごくわずかにご懸念の「美容」関係に、年度によっては行く程度です。 本学には福祉学科もあり、その関係で「訪問看護」の求人もいただきますが、学生ニーズとしては、待遇面も含めて総合病院でのキャリアアップを望む傾向が強く、ここ８年で希望者は出ていません（大学）
●就職先については個人の自由ですので、制限することはできません（大学）
●新卒において美容系へ就職することの懸念意識はあるが、個人の意思によるため「○○業界はやめなさい」という指導はできない。「○○ができるような環境に進むと良いのでは？」といった形で本人に適性があると思われる病院種等を勧めるような指導スタイルを取っている（大学）
●訪問看護分野に就職することについては特段の意見・見解は無い（大学）
●指導上、総合病院勤務の方向に目を向けさせていますが、今の社会通念上、阻止することはトラブルになる要因となるのでいたしません（大学）
●就職指導の際に病院勤務を促すことは可能ですが、職業選択の自由があるため、とめることは困難です（大学）
●基本的には学生に対してキャリア形成上、その選択で良いかを確認します。何度かこのやり取りを支援センターと教員とで連携して行っておりますが、本人の意志が固いケースが大半で、年間２名ほどですが美容への就職を止めることはできていないのが現状です。（短大）
●何故行きたいのかを聞き、「まずは一般的経験をつけてから」とは伝えている。実態を伝えていき進めないように心掛けている(専門)
●病院等へ就職することを勧めているが、本人が希望する場合は止めることはできない(専門)
●進路ガイダンスで学生に就職活動の説明をするなかで、触れております(専門)
●私見ですが、人は仕事を選ぶ権利があります。色々話を聞いたり話をしたりしますが、最終的に決定するのは学生本人です。その学生の意思を尊重したいと思っています(専門)
●訪問看護の分野の就職に関しては、臨床経験が少ないと訪問看護は大変だと伝えています。 美容に新卒で行くことをとめてはいないですが、臨床経験に計算されにくいと伝えています。 本人や家族の意思であるので止めることは難しいですが、本人のキャリアアップのためにはどのような病院を選んだらいいかは伝えています(専門)
●新卒で基本、訪問看護には行かない人が多いと思います（実務経験が無いため）当校は基本的には母体病院へ就職し、数年後に自分のやりたい分野に進んでいます。訪問看護や美容などに進むにせよ、一度実務経験を積んだうえで進むことを伝えています(専門)
●就職は、学生の自由だと考えています。 訪問看護分野については、新卒での就職の流れもできているので、止める理由はなさそうです。 また、美容医療については、「その後違いう分野に進みたくなっても難しいよ」とは伝えますが、一生美容でやるというのであれば、止める理由にもならないように思います。 ただし、新卒で美容に行くと「使えない」と言われるそうです(専門)
●強制はできませんが、病院での経験を積んでからの転職のアドバイスは可能(専門)

調査概要
■調査対象 ：全国の看護学校
■調査期間 ：開始2025年8月5日～2025年8月25日
■調査方法 ： WEBアンケート
■有効回答数： 26校
■調査元：文化放送ナースナビ

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