🔷2025年卒看護学生[全国病院対象アンケート]　看護学校から質問への病院アンサー

「文化放送ナースナビ」では、年に1回、採用実績調査(病院対象)、就職活動調査(学校対象)を調査し、調査結果を発表しています。今回は、そのなかで【看護学校から病院】に寄せられた質問について、病院の採用担当者に回答いただきました。現場のリアルな声をお届けいたします。

Q. 病院によって「併願受験は問題ないです」と言っておられるところもありますが、本当のところはどうなのでしょうか?

「併願受験は合否に影響はない」という回答が多数。病院の採用人数達成度や採用スケジュールに影響を出さないためにも、正直に話して問題はないようです。

【どちらともいえない】
●問題はないですが、結果に全く影響がないとは言えません(民間病院)
●併願受験に問題はございませんが、印象としては単願の方が、希望してくれている思いが強いという印象を受けるため、嬉しいです
●問題ないと言っているのであれば、問題ないのではないでしょうか? ただ、病院によっては志願病院一本で受験をしている子を優先に採ることもあるかもしれません(民間病院)

【併願問題なし】
●正直に「併願です」と言っていただいた方がありがたいです。 内定を出した後の辞退者がいた場合、その分の採用をすることができません。単願だったのに内定辞退となる方が痛手です (大学病院)
●併願受験であっても合否に影響はなく、問題ありません (大学病院)
●問題ございません。 履歴書にも併願先を記載する項目を設けておりますので、正直にご回答いただければ問題ないです (大学病院)
●併願があることを知らせてもらっていた方が採用側としてもありがたいです。できれば合格発表の日を知らせて頂きたい。また自施設以外へ就職する場合は早めの連絡をお願いしたいと思っております (国公立･公的病院)
●試験の際に併願アンケートを取らせていただきますが、併願受験自体は問題ありません (国公立･公的病院)
●就職は個人の自由です。今の時代は専願で縛り付けることはできないと考えています。 内定通知を出した後、キャンセルがあっても致し方ないと対応しています。 過去にキャンセルされたからと言って、採用しないということはありません (国公立･公的病院)
●当院の考え方として、学生さんの気持ちはよくわかりますし、併願は禁止するものではないと思っています。 ただ、併願による内定辞退の可能性がある者を把握しているか、いないかによって、その後の採用試験の日程や採用予定人数の方向性が変わってきます。 なので、併願しているのであれば、その旨を正直に言っていただきたいこと、内定があった場合、どちらの就職を考えているのか、といったことを正直に言っていただけると良いと考えています。 それによって、不採用となるのではと思うかもしれませんが、もし内定辞退者につながったとしても、当院が欲しい人材であれば内定を出すと思います。逆に、併願先と当院の傾向があまりにも異なる場合には、結局採用となってもミスマッチとなり、退職につながってしまうかもしれませんので、学生さんにとって自分のイメージする就職先に就職するためにも、良いのではないかと思います (国公立･公的病院)
●併願受験が合否に影響することはありません (国公立･公的病院)
●問題ないです (国公立･公的病院)
●併願受験自体は問題ないですが、内定受諾か内定辞退かのお返事がいただけない場合があります。採用人数がなかなか把握できず困っている現状はございます (国公立･公的病院)
●問題ないです (民間病院)
●併願受験は全く問題ないですが、第一希望なのかそうでないかは気になります。 そして、二番目に面接するとなった場合、なぜ併願先ではなく当院なのかは必ず質問したい部分なので、併願なら併願と教えてほしいです。 (民間病院)
●問題ないです。 併願して他院と比較検討したうえで納得して入社いただければと思っております。 むしろ専願として学生を縛ることに抵抗を感じます。 (民間病院)
併願によるご受験に関しまして、特に問題ございません。学生さまが悔いのない就活をすることが大切と考えますので (民間病院)
●併願するのは普通のことだと思うので、併願だからといって、不採用にすることはない。 併願は問題ありませんが、第一希望・第二希望、単願・併願は正直に伝えてほしい。 辞退になることも考えて募集を継続するか判断するので、第一希望もしくは単願と言われていたのに、併願先に行くと断られると、採用計画が崩れるので、嘘はつかないでほしい (民間病院)
●わかり次第、お返事を必ずしていただければ大丈夫です (民間病院)
●問題ありません (民間病院)
●併願受験は問題ありませんが、併願先の病院があまりにもかけ離れた診療内容の病院の場合は何がしたいのか、適当に受けているのかという懸念はあります。 (例)急性期病院と美容系病院の併願等 (国公立･公的病院)
●併願受験につきましては問題ございませんが、結果通知から数カ月を経てからの内定辞退となりますと、採用活動にも影響が生じる可能性があります。 そのため、同時期に採用試験を行っている病院等との併願であると助かります (国公立･公的病院)
●当院では併願受験は問題ありません。ただし、助産師への進学のすべり止めとして受験する場合は、採用人数に達していれば落とすことがあります (国公立･公的病院)
【併願問題なし・その他】
●併願受験は問題ありませんが、併願先の病院があまりにもかけ離れた診療内容の病院の場合は何がしたいのか、適当に受けているのかという懸念はあります。 例:急性期病院と美容系病院の併願(国公立･公的病院)
●併願受験につきましては問題ございませんが、結果通知から数カ月を経てからの内定辞退となりますと、採用活動にも影響が生じる可能性があります。 そのため、同時期に採用試験を行っている病院等との併願であると助かります(国公立･公的病院)
●当院では併願受験は問題ありません。ただし、助産師への進学のすべり止めとして受験する場合は、採用人数に達していれば落とすことがあります(国公立･公的病院)

Q.併願受験や奨学金からの心変わりする学生に対して、どのように大学として指導すればよいか困っています。何か事例や対応策があれば教えていただけないでしょうか?

病院側でのダメージは大きいが、入職後のミスマッチも避けたいのが本音。併願や奨学金を利用しての活動をスタートする前の事前教育で避ける方向が、学校側に求められているようだ。

●当院には奨学金制度はありません。 併願受験をしないようにという指導はできない時代になっていると思います。 本命を受験する際、本命であること、併願の良いところも言えるが何故本命なのかをしっかり答えられるようにご指導いただけるとよいと思います (大学病院)
●心変わりするのは致し方ないと考えております (大学病院)
●併願受験は個人の自由なので止められないと思います (国公立・公的病院)
●奨学金制度を設けておりません (国公立・公的病院)
●奨学金は契約であることを明確に伝え、返済義務や条件を丁寧に説明してはどうでしょうか。進路変更に関しては、学生の成長過程として前向きに捉え、自己理解を深める機会とするなどの対応でどうでしょうか。また、併願受験における内定辞退のタイミングやマナーについて指導をお願いしたいと思います (国公立・公的病院)
●奨学金について、病院が行っている奨学金については、1年生の頃からすぐに借りるのではなく、ある程度進路について見えてから借りるように指導している学校がありました (国公立・公的病院)
●併願する場合は、気持ちが決まり次第、できるだけ速やかにその結果を伝えていただきたい (国公立・公的病院)
●病院から奨学金を受けた場合、返還免除期間は勤務を継続する、いわばお礼奉公があり、辞める場合は返還義務が生じます。その説明が必要です。 大病院や都会への就職が集中しがちですが、中規模施設は教育が丁寧です。50人採用する病院は50人が辞めているということを踏まえましょう (国公立・公的病院)
●ご本人には本当によく検討していただき、大学側は理由をしっかりと聞いて、それでも心変わりする場合は仕方ないと思います (民間病院)
●人の心は変わるものなので、絶対はないと思いますが、なぜ心変わりしたのか確認作業と傾向を調べていけば対策が考えられるのではないでしょうか?(民間病院)
●心変わりが一過性だと思われる場合には熱が冷めたころに再度気持ちを聞いて決めればいいと思うが、既に決心している場合は本人の気持ち優先で良いと思うし、奨学金の場合はお金の面で返済が出来ない方もいるので規定の年数までは勤務を頑張り、その後転職も良いと思う (民間病院)
●もっと学校側からプッシュしていくことも必要かと思います。 大学/短大より専門学校/5年一貫校の方が学生のことを教員が深く寄り添っているイメージなので、大学ももっと学生に寄り添うことが必要かと存じます (民間病院)
●看護師としてどのようなキャリアを積んでいきたいかを在学中から考える時間が必要と思います。 これについて感がる時間が少ないと、就職活動時の心変わりや現場でのリアリティショックに悩むことになるかなと感じます (民間病院)
●病院奨学金制度を利用していた学生が、退学することが増えたので、対策というほどでもありませんが、今後は入学時からの貸付は行わないことにしました。実習を経験して、自分の考える看護師像や医療現場とのギャップを埋めてもらってから、2年生から卒業までの期間の貸付を検討しています。 また、奨学金の説明をするときに、退学や入職辞退をすると、一括返済になることを強調して言います。病院に借金しているようなものだと何度も念押ししています (民間病院)
●早めに連絡していただかないと、準備などで手間だけかかってしまいます。 就職の前の夏頃には連絡していただきたいです。 既読して返信しない学生などメールマナー、ドタキャンなど体験でもあるので、教えていただきたいです (民間病院)
●学生がなぜ心変わりしたのか理由を聞いていただき、奨学金をもらっている病院で働くことがどうしても嫌な場合は奨学金を返却することをお伝えいただけると良いと思います。将来を考えて、別の病院に行きたい場合、まずは奨学金を借りている病院で基本的な看護を学び、その先に転職ということも考えられるのではと、まず奨学金を借りている病院への入職を導入してもられると良いかと思います。(民間病院)

Q.学校からの推薦文の要否についての考えや、影響の有無について教えていただけないでしょうか?

「不要」という意見が大多数だった。合否結果は学生によるものであり、推薦文の影響はない。「参考程度に活用」という病院も、少数回答としてあった。

【影響なし】
●今まで推薦文をいただいたことがありませんが、合否に影響はないと思います。筆記試験はなく面接と成績、適性検査を総合的に判断させていただきます。(大学病院)
●実際に面接をして判断しますので、推薦文は必要ありません (大学病院)
●推薦等は行っておりませんので不要です。 推薦文をいただいた場合も合否への影響はありません (大学病院)
●推薦文提出の必要はありません。成績証明書は書類審査の際に重要視しています (国公立・公的病院)
●推薦文は必要ありません。 また、合否にも影響はございません (国公立・公的病院)
●不要ですし、採用に一切影響はありません。どちらかというと、推薦文を求めてもいないのに提出されることに、あまりよい印象を持ちません (国公立・公的病院)
●現在の試験においては、推薦文の提出は求めておりません (国公立・公的病院)
●推薦文は必要ありません、推薦文の有無も影響ありません (国公立・公的病院)
●指定校推薦の場合、指定校の推薦状を提出してもらっています。一般の採用試験の場合は、推薦文等の提出は求めておりません (国公立・公的病院)
●面接で学生自身の言葉や態度、雰囲気をみて考慮をしているので、今後も提出を受け付けることはないかと思います (国公立・公的病院)
●現状では推薦文を受けたことがないが、合否に影響はないと考える (国公立・公的病院)
●当院では推薦は受けておりません (国公立・公的病院)
●特にないかと思います (民間病院)
●特に推薦文はいりません (民間病院)
●学校からの推薦文は不要です。 また、ご提出いただいても採否に影響はございません (民間病院)
●学校からの推薦文はご提出いただいておりません。またご提出いただきましても影響はございません (民間病院)
●なし (民間病院)
●影響ありません (民間病院)

【参考程度】
●当院では推薦文は頂いていません。もしあっても参考程度でしょうか(国公立・公的病院)
●推薦文に悪いことは書かれていないと思いますので、参考程度です(国公立・公的病院)
●推薦文は特に必要ではありませんが、学校からの推薦があると、学校側が自信をもって送り出している学生だと期待できます (民間病院)
●推薦文はあれば、それも多少は頭の隅において検討すると思いますが、あってもなくても、特に影響はございません (民間病院)

【影響あり】
●推薦文は、あればありがたいです。 それにより、合格ラインギリギリの方が合格になるケースも容易にあるかと考えられます (民間病院)

Q.適性検査実施の際、募集要項に、その内容を詳しく記載いただけたらと思いますが、可能でしょうか?

※適性検査に一般常識の試験(言語、非言語、時事問題など)が含まれるかどうか
※性格検査なのか、看護学の試験なのか

多くの病院で、「内容の詳細を記載することは可能」と回答があった。記載がない場合は、病院へ問い合わせることで、ある程度の試験内容について回答は得られそうだ。

【可能】
●可能です。また試験内容についてはお問い合わせいただければ可能な範囲でお答えしています。 (国公立・公的病院)
●看護学の試験なども適性検査に含まれることを知らず、正直驚いております。 当院の場合、適性検査はいわゆる性格や傾向に焦点を当てたもので、対策するものでもありませんし、あえて募集要項等に情報開示はしていません。ただ興味を持っていただいた学生さんから、直接質問があった場合には、そういった系統の検査であることはお伝えしていますし、それでよいのではないかと思っています (国公立・公的病院)
●適性検査は業者に依頼しているので、詳しくは把握しておりませんが、看護師の場合は看護の場面設定でどう判断するかといった内容が多いようです (国公立・公的病院)
●適性検査の内容について詳細を記載するのは難しいです。募集要項の試験科目に記載する際については、内容を記載していないですが、合同説明会や病院見学会に来てくれた学生に対しては、どのような適性検査なのかは伝えています (国公立・公的病院)
●可能です (民間病院)
●よく聞かれる質問の一つです。 記載するには可能なので、検討します (民間病院)
●当院では、適性検査は「性格検査」を採用しております。20分ほどでできる簡素なものです。 それとは別に、筆記試験問題として、「一般常識問題」と「看護学試験(国家試験レベル)」を実施しています。問題数は50:50ですが、看護学試験が低い方は採否に大きく影響します。(民間病院)
●あくまでも性格検査ですので、募集要項に記載することは可能と考えます (民間病院)
●可能ですが、細かく記載はできません。 計算問題などの能力検査と、性格検査の組み合わせです、程度の記載は可能です (民間病院)
●記載済みです。内容は性格的な内容です (民間病院)
●性格検査です (民間病院)

【不可能】
●適性検査の内容を詳しく記載することは難しいです。 色々な業者が開発した適性検査(WEB)を使用していることが多いと思います。ストレス耐性など性格検査がほとんどだと思います (大学病院)
詳細内容については記載しておりませんが、説明会などで性格検査であることをお伝えしております (大学病院)
●適性検査の問題も回収されますので、内容をお知らせすることは不可となります。 その施設によって採用する適性検査の種類か異なり、さまざまなものがあると思います (国公立・公的病院)
●内容を詳しく記載することで、正しい結果が出ない可能性があるため、困難です (国公立・公的病院)
●ホームページの採用試験内容として小論文、面接、SPIを明記しています。SPIは自宅でWEB受験していただくようになります (国公立・公的病院)

【実施なし】
●当院では適性検査は実施しておりません (大学病院)
●適性検査をしていませんが、もしやるとしたら、募集要項に内容は記入しませんが、やることは明記します (民間病院)
●適性検査は実施しておりません。 HPに掲載している実施要項に、作文試験と面接試験と記載させていただいております (国公立・公的病院)
●現在、当施設では適性検査は行っておりません (国公立・公的病院)
●現状実施していないが実施する場合には記載は可能 (国公立・公的病院)

調査概要
■調査対象 :全国の病院
■調査期間 :開始2025年8月5日～2025年8月25日
■調査方法 : WEBアンケート
■有効回答数: 24件
■調査元：文化放送ナースナビ

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