
社会福祉法人日本心身障害児協会
島田療育センター(東京都)
重症心身看護は利用者さんの生涯の生活の場として、じっくりかかわれることが魅力
結婚、出産を経て選んだ看護師の道実習を通じて看護の奥深さを知る
もともとは一般企業で働いていましたが、結婚、出産を経た後に、手に職をつけて一生働ける職業として看護師の道を選択しました。母や姉も看護師だったため、その大変さも理解しており、覚悟をもって挑戦しました。入学した看護学校は社会人枠もあったため、子育て中の仲間とともに悩みを共有し切磋琢磨して、乗り切ることができました。
一般病院での実習は、患者さんが短期間で退院することが多く、限られた時間での対応に淋しさを感じました。当センターの実習に来たとき、利用者さんと生涯かかわれること、治療だけでなく生活の場であること、職員と利用者さんとの関係性も一体感があり、楽しんでいる様子に感銘を受け、ここで働きたいと思いました。

より質の高い支援を提供するため重症心身障害領域の認定資格を取得
入職後は年3回の集合研修をはじめ、基本的な知識・技術が学べる環境があります。現場ではプリセプターを中心に、病棟全体からサポートが受けられたので安心でしたし、個々のペースに合わせて着実に成長できる体制が整っています。
2年目以降は専門的な研修も受講でき、キャリアアップできる環境があります。私自身、昨年11月に「東京都重症心身障害プロフェッショナルナース研修」に参加し認定資格を取得しました。現在認定を受けた仲間とともに活動しています。今後は、勉強会の開催や学んだ知識をスタッフに還元していくことが目標です。
多職種と協働・連携を図り、その人らしく生きるための支援を行う
重症心身障害児者施設は、障害をもって生まれた方、後天的に障害をもった方への治療や看護だけでなく、生活の場として支援しています。疾患ではなく一人ひとりの個性として捉えています。現場では医師、看護師、療育士(介護福祉士、保育士)、理学療法士などが協働し、無理なく日常生活を送れるよう連携を図っています。一般病院では疾患別にケアを行いますが、重症心身看護では全身を理解しておくことが求められます。そのため、すべてにつながる解剖生理学を学生時代に学んでおく必要性を実感しています。
また意思疎通の難しい方が多いため、観察力は重要です。モニターの数値だけでなく、五感を大切にして、わずかな表情の変化から、その方の状態を見ていきます。コミュニケーションが図れなくても、日々のケアを積み重ねることで個々の特性を理解でき、それが細やかなケアにつながっていきます。
看護を行ううえで心掛けていることは、常に明るく楽しい雰囲気づくりを行うことです。職員が強い口調で話していると、利用者さんにも伝わるため、笑顔で元気に接することに努めています。
一人ひとりに寄り添った看護を実践したい方は、私たちと一緒に重症心身看護の専門性を高めていきましょう。

2016 年入職
2 病棟(脳性麻痺、てんかん)

病 院 概 要
■開設年月 1961年5月
■病床数 243床
■職員数(看護職員数) 476名( 121名)
■看護方式 担当制
■看護体系 10:1(一般病棟)
■勤務形態 三交替
→島田療育センターの病院情報・採用情報を見てみよう[文化放送ナースナビ]
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